05.25
 
帰国後すぐに、オーストラリアで開かれる「Kamisaka Sekka-dawn of modern Japanese design」の作品準備。ほとんどできているのですが仕上げを。
自分の作品が神坂雪佳や鈴木基一と同じ場に置かれるなんて夢のようです。本当にこの展覧会に招待されて光栄です。淋派のカテゴリーに山口藍がいると、キュレーターさんが考えているわけで、本当に心からうれしいのです。
これが日本でもあったらいいのになぁ・・・
 
 
そして今日、ヤマトロジスティックスさんがやってきて丁寧に作品が運ばれてゆきました。
この会社、いつもの宅急便さんとちょっと違う会社だそうですが、制服は一緒なのでいつもの宅配もやっているのかと勘違いしてしまいますが、業務内容もお給料もまったく違うものであり、混同しないようご注意って感じでした。
このYamatoロゴもどうりで見た事がないと思いました。素敵ですよね。
まずは神坂作品のある京都の細見美術館へ行き、そこからシドニーへ。
空輸の時点でも淋派絵師と同じ空間に置かれているということを想像して、ドキドキしています。
 
05.24
 
久しぶりにエディション・ワークスさんへ。
香港で予想以上に版画作品「よろこび」が好評で、追加発送のため急いでサインをしにいきました。
香港の湿気はとてもひどかったけれど、意外と紙作品も好まれるんだなーと思いました。
この版画、担当して刷ってくださっていたスタッフの方が結婚し博多に引っ越され、博多のお宅にプレス機を運び引き続き刷ってもらったのです。
さらに妊婦になって元気な男の赤ちゃんを出産なさってからも刷ってくださり、なんだかいろいろと苦労と幸せが滲んだ、まさによろこびあふれる版画作品となvったわけです。
 
05/11-20
 
個展「明日また」のために香港へ。今回も壁画などをちょっと描くことになり早めの現地入りです。
 
 
 
 
今回の群像作品は壁にかけるのが非常に難しいだろうと予測し、何度も頭の中でインストールのやり方をシュミレーションしていましたが、ギャラリーの素晴らしい助っ人、スミスさんのおかげで淡々と作業は進み、思ったよりも早くできました。
 
 
 
 
その間私は、いつものように壁画の準備。5人の美大生さんたちがお手伝いをしてくれました。
子どもらはペンキ混ぜのお手伝い、というか遊んでいるというか。
みなさん丁寧・・・お願いした通りにトレースもしてくださって、しかも早くて丁寧に色を置いていき、そのあとの仕上げ描きがスムーズでした。といっても結局オープニングの数時間前までかかりましたが・・・
 
 
壁画を描いている間、外に向いている壁にはカッティングシートが貼られていきました。
この方達、完璧です。発注していた通りに、左右ぴったり幅を合わせてきたし、丁寧に小道具使いながら皺無く貼っていくのです。見ていて気持ちよい作業でした。
今回のタイトル文字は自分で作ったのですが、明朝と変体仮名と草書をまぜたものにしていてちょっと気に入っているのでまたどこかで使おうかな。
 
 
 
3日間の展示作業を終え、ギャラリーオーナーのケイティのご主人がおつかれーということでビールを振る舞ってくださり、乾杯!
今回の旅で一番よく行ったドでかピザ屋さん。おいしかったですよ。
 
 
 
関係無いですが、トラムに乗ってギャラリーへ通ったりもしました。アートフェアトラムも発見。
さてさて、無事にインストールは済みオープニングを迎えたのですが、前夜から次男が38.5度の発熱・・・疲れや気候(30度くらいあったので)のせいかもしれませんが、この日の朝、念のため林さんが病院へ。お薬もいただいてとりあえずホテルで休ませることになりました。
 
 
一緒に頑張ってやってきたのに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、新田さんに次男を看てもらい、オープニングを迎えました。
長男は相変わらず元気で、もうギャラリーにいるのも飽き飽きしていましたが、言葉は通じなくても人が好きなので、ギャラリーの皆さんにいじられて楽しそうにもしていました。
とくにスミスさんは子ども相手が上手で、戦いごっこの相手までしてくれていました。
 
 
 
 
同時期にアートフェア香港が開催されることもあり、私の展覧会も同時開催イベントの一つとして入っていたため、オープニングにはものすごくたくさんの方々がいらっしゃいました。
セレブの方々はみんな良い香りがします。普通に香水売り場にある香りではない、上品な香りが。
フェアのために世界中からたくさんのコレクターさんたちが香港に来ていて、もちろん香港のコレクターさんたちもたくさんいらっしゃいましたが、国によってそれぞれ作品への目線が違ってご感想をいただくのが楽しかったです。
そして気づけば22時近くになっており、少人数になったところで会食へ。
 
 
 
 
一生に一度しか行けないであろう、会員制のクラブに行きました。チャイナクラブというところで、上海タンのオーナーが作ったところらしいです。 MA2 Galleryの松原健さんもフェアに出品されていて、松原ご夫妻と初めてお会いしましたが、この異空間で一緒に興奮してしまいました。
二重の扉を開くと、ジャズの生演奏が耳にドーンと入ってきて、薄暗い店内は映画の中にでも入ったようなとても現実とは思えない雰囲気でした。 アンティークな家具で埋め尽くされ、壁には自らのコレクションが所狭しとかけられていました。すべて中国の作家だそうです。そんな場所でジョニー・ウォーカーさんが展覧会を祝い万歳三唱・・・
とにかくなんでも美味しい料理を頂いたあとは、ケイティが自らワイン片手に店内コレクションツアー。
店は3層あって、螺旋階段はハリーポッターの学校の階段のように昇りながらも絵画鑑賞できます。
 
 
 
というわけで一番上まで昇ってバーで一杯。しかし、私は眠気頂点へ。
立ち寝しかけていたのでジンジャーエールでも飲んでスッキリしようと思いましたが、ぜんぜん、ひざガクしてしまいました。
三潴さんもコスースーさんもウィスキー。ジョニー・ウォーカーさんも。松原ご夫妻も何か召し上がっている。あとは記憶にないのです・・・

さて、フェア開催中ということで香港のビッグコレクターたちが毎日のようにパーティーを開くのですが、これまた、これが普通よって言われた大豪邸のプールサイドで60名ほどのビュッフェパーティーに呼ばれ、もうコ汚い自分の姿なんてもはやどうでもよく、堂々とおいしいものいただいてきました。醍醐味はそこ。
ここでも松原ご夫妻と一緒になんだかすごいですねーと言いながら、分厚いローストビーフを数枚ペロリ。
フェア初日の開場前のランチだったので、本当はTATEのキュレーターさんを囲むはずだったけれどそんな時間はなく、このお宅が山奥だったのもありほとんどの方々が大急ぎでフェア会場に戻りました。
 
 
 
 
 
フェア会場は、熱気とギャラリーの緊張感がピシピシと感じる、良い空気感になっていました。
これからこの超大御所作品たちが買われていくのです。みんな計算機片手に戦闘開始です。
信じられないことですが、大幅にディスカウントされるなんて当たり前のことのようで、本当にギャラリストの腕の見せ所でした。目の前で棚田康司さんの作品が売れていく経過を見ていましたが、生々しくて面白くもあったけれど、作家によっては気分悪くもなるだろうなと思いました。
 
 
ところで、今回は母が一緒ではなかったので、自分らで子どもの面倒を見ていたのですが、インストール中ほとんど叱りっぱなし・・・子どもにもあまりいい思い出にならなかったなぁと反省しています。
しかしそのかわりといっては何ですが、オーシャンパークやディズニーランドに行きました!
私は単独で会食やら何やらで仕事が入っていたのですが、その合間をぬってどうにか強行。
オープニング翌日しか丸一日遊べる日がなかったので、次男発熱で危ぶまれましたが、それを知ってか一晩寝たらすっかり熱は下がり元気。念のため、予定していたディズニーはやめておいて近くのオーシャンパークでゆっくり遊ぼうということになったのですが、予想をはるかに超えるビッグテーマパークでして、今考えるとディズニーより興奮してしまったかもしれません。
 
 
 
水族館と遊園地と世界一長いゴンドラと電車と・・・とにかく盛りだくさん!山を使って展開した作りになっているので、移動は乗り物なのです。それがまた楽しい。どうやらディズニー開園のときに、おぉ!ってことで拡大したようです。
 
 
それにしても拡大しすぎなのではと思うほど。こんな双眼鏡つかわんでもめちゃくちゃ近くにパンダがいます。
ガイドブックには写真すら載っておらず文字情報だけだったのですが、こちらに来てみたら皆さん口を揃えてオーシャンパークいっといで!と言われたので、納得できるパークでした。

その二日後、ディズニーに行って夕方まで遊んだあと急いで帰って、今度は六福菜館というミシュラン三ツ星レストラン(すごく綺麗な店ではないけど)でのコレクターさんのパーティーへ。
ここへ行くまでが大変で。ホテルからタクシーで行くと30分はかかるところで、あまり運転手もわからない場所だったため、ホテルの人に説明してもらってから乗車したというのに、20分くらいすると「で、住所はどこなんだ?」と聞かれ、渡されていた案内を見せたのに全然わからないと言い出し、案内に載っている電話番号にもかけてもらったのですが繋がらないと言うし、タクシーのセンターに連絡してもそんな店はないと言ってる、とのことで、じゃーどーすんだ、ホテル帰るか、というわけでホテルへ。訳がわからない・・・なんで発車したんでしょうか。
せっかく急いで帰ってきたのに!しかも自分は手を尽くしたとアピールされ、乗車代も払う事になり。
もうこちらのタクシーっていうのは、サービスではないんですよ。たまたま行く先のほうに客が乗せてっていうから乗せるというのが基本のようで、自分が行きたくないところだと乗車拒否するし。すべてがそうでは無いんでしょうが。
で、再度行くのも諦めようかと思ったのですが、ホテルの人が今度はぬかりなく地図もプリントして違うタクシー運転手に渡し、万事OKだということで再び乗車。ものすごいスピードを出して下さり、30分足らずで到着。まだ乾杯してなかったので助かりました・・・。
 
 
 
そこでも人が多すぎるのと英語が苦手な上に思考が停止気味なのもあり、三瀦さんは離れた席にいるし、ちょっと離れたところにいる松井えり菜ちゃんとたまにアイコンタクトしながらここでもとにかく美味しいものを美味しく味わおうを心がけ、料理がくる度に集中していただきました。
同席していたミヅマ作家の指江昌克さんは連日の中華に胃もたれしほとんどの料理を口にできないでいました・・・
しばらくすると三潴さんは先に帰ってしまったので、今度は山本現代のゆうこさんの隣へササッと移動し山本現代のリプレゼント作家風に着席。ゆうこさんとは同じ年頃の子持ちとしていろいろしゃべりました。
たくさんの三ツ星料理が運ばれてくるのですが、もうみんなお腹いっぱいで最後の方は手をつけることもできない料理が!
こんな罰当たりなことはありませんよ。一口ずつどうにかいただきましたが、一つずつは美味しいのですがどうにも油に油が続くのでいっぱいいっぱいに。申し訳ありませんでした。

滞在最終日は三潴さんと共にギャラリーでトークショウ。一足先にninyuスタッフと家族は帰国してしまったので、一人寂しくホテルでトーク練習。
これもフェア中のイベントとしてアナウンスされていたので、たくさんの方々が来てくださいました。
朝10時からって早いよなーと思いましたが、フェアが12時からなのでそれに合わせているんですね。
ギャラリーにはオープニングよりも豪勢に、パンやケーキ、サーモンのフィンガーディッシュなどが並び、コーヒーやトマトジュースなど、簡単なブレックファーストが振る舞われました。
 
 
 
ま、いつものごとく私はとても緊張していたので、用意していた文面を棒読み状態になってしまいましたが、通訳の高藤さんが英語でわかりやすくお話してくださって、会場のみなさんも集中して耳を傾けてくださっていたようです。
ようやく緊張から解放され、最後のフェア会場入り。もう後半になったため、大御所たちの作品はバンバン売れていたようです。
 
 
 
 
ケイティのブースはこの作品が目を引き、常に人だかり!
 
 
作品を求めてお客さんも常にたくさんいてスタッフ全員接客中。すばらしいことですね。
 
 
松原さんの作品もほとんど売れていました。その作品で毛づくろいする女性。
 
 
 
ミヅマブースもわんさかわんさか、次から次と人が押し寄せます。しかも作品さわっていくし!
三潴さんもスタッフも英語と中国語とであちこちと交渉。その場で契約をかわしたり、シッピング準備だったり、人間のできるスピードを超えている・・・と呟きながらめまぐるしく動き回っていました。
しかしここに無数の作品が集結し、その中から自分の作品が目にとまり交渉を幾度も重ねた上に売れるなんて、本当にすごいことなんだなぁと思いました。
 
 
 
そして最終日の夜も会食。香港に在住の日本の方と。九龍にフェリーで渡り、古いイギリス統治時代の建物のレストランへ行きました。
どれもこれもまたおいしい・・・少人数で落ち着いて、しかもオール日本語という安心感で、より美味しく感じました。
その方はまだアートビギナーということもあり、三潴さんがたくさん語っていました。トークショウより面白かったなぁ。
三潴さんがギャラリストになるまでの話など、若かった三潴さんを想像しながら聞いていると、その顔に刻まれた皺の意味がわかる気がしました。
夜も遅くなってしまい、三潴さんたちはマッサージ屋さんへ行きましたが私はパッキングもあるのでホテルへ。
しかしホテル方面へのフェリーはもうなくなり、ちょっと離れたとことへのフェリーしか出ていなかったのですが、最後の夜を少しでも楽しみたかったのでフェリーでゆっくり帰りました。
 
 
 
余談ですが、フェア会場のそばの雑貨屋さんでなんだか見た事のある人を発見・・・同じ保育園に通うお母さんでした!なんだこの偶然!本当にびっくりしました。
フェア会場で同業の方に会うのも簡単な事ではないというのに、会場ではないところでしかもお母さん。
この方は船井美佐さんという作家さんで、アートフェア香港が開催されているコンベンションセンターのお隣にあるホテルでもspoonというアートフェアが開催されていて、そちらに出品されていました。
お互いが作家だという事ももちろん初めて知った事ですが、保育園に作家が二人もいることも珍しいのではないかなと思います。
いろいろと個人的にびっくりだったので書いておきます。

というわけで、大変だったけど無事に楽しく香港の旅から戻りました。
今展でお世話になりました関係者の方々に、心から感謝申し上げます。
三瀦さんをはじめ、ミヅマスタッフのみなさん、たいへんお世話になりました。
ケイティと愉快なご主人ジョージ、10 Chancery Lane Galleryスタッフのみなさんもありがとうございました。みなさんのセッティングのおかげで、忙しくも価値ある日々が過ごせました。
展覧会は6月23日までやっています。もしお出かけの際はぜひお立ち寄りください!